ムードメーカーってよく聞く言葉ですよね。実際には、どんな人のことをムードメーカーって呼ぶのでしょう。人が何人か集まりグループになると、そのグループの目的達成のために、その中でいろいろな役割の人が必要になってきます。会社や軍隊という目的が明確で強力な統率が必要な場合、意思決定者、意思伝達ルートなどを明確にするために、役職みたいなものや所属のグループなどが明確化され、職責と業務や責任の範囲が明確にされます。ムードメーカーとはそのようなオフィシャルな役職ではないので、グループにおける○○の業務の目的を達成するひと…ということではありません。大学のサークルのような、目的が必ずしも明確ではないグループにでさえ、そのような役職はないですよね。

ムードメーカーとは、もっと大きな目標。つまり、グループ内における分限責任の責任者ではなく、グループ全体の目標達成をうまくいかせるという、リーダーと並ぶ目的のために動く人なのです。それは、ムードメイク専門に動くということではなく、自分の置かれた役職や立場で良好な雰囲気作りを行い、みんなが気持ちよく動けるようにする人…なのです。その重要性がお解りいただけましたでしょうか。ですから、一つのグループに最終責任を負うリーダーは基本的に一人ですが、ムードメーカーは一人である必要もありません。

リーダーたちは、その重要性を大変よく認識しているので、ムードメーカーを非常に欲しがります。貯金の金利などよりも、常に目をくばり大切にしています。とくに、厳しい目的の達成を課せられているグループであればあるほど、ムードメーカーの役割は重要で、たまにリーダーは、ムードメーカーを作ることさえあります。以前私は会社内のあるグループで、ナンバー3の立場だった時があります。その時のリーダーからこんなことを言われたことがあります。「みんなのやる気がまったく感じられないので、このままいくと目標の達成は難しい。お前が一番目標に近いけれど未達成なので、会議の席で強く叱責する。みんなに一番影響があるから。そこでどうやったら目標達成ができるかナンバー2に相談を持ちかけて、みんなだけで話し合ってほしい。結果は教えてくれなくていい。ただ、その打ち合わせの後、この金でみんなで飲んできてくれ。その辺の仕切りを頼む。あくまで、ナンバー2をたててやってくれ。」目標は、ぎりぎりですが達成されました。